


こんにちは。
最近よく見かける市川市動植物園の「がんばれパンチくん」。
生後まもなく母親から飼育放棄にされ、人工哺育で育ったパンチくん。すくすく育って、今年1月から群れへ復帰・修行をしている姿が世界でも注目されています。飼育員たちが親代わりに与えた「オランママ」とぬいぐるみで走っているパンチくんに心がほっこりすることも。幸せになってとついつい応援してしまいます。
人間とサルは育ち方や群れ入りの過程でも全く違います。動物福祉の観点から、パンチくんは「サルの群れへ」という目標を掲げています。かつて人工哺育で育ったメスの日本ザルも、4度出産し今はすっかり立派な母となりました。この「命の連鎖」が、パンチくんの未来の姿だそうです。群れに馴染んで、立派な男気を立てるパンチくんを温かく見守っていきたいですね。
このサルの群れの中に入るにあたって、年上から怒られ、同い年から無視しとか暴行されることもあります。人間的には「これはひどい」と客観的にいじめじゃないかとはそう思いますが、これが普通のサル社会です。
これを見ると、「サルってストレスないのかしら?」と思った人いるかもしれません。
そうです、わたしもそう思いました(笑)
で、検索すると、サルのストレスについての研究に出会いました。
サルも温泉に入るとストレスが下がる?動物研究から見える人間の心
今回は、サルのちょっと面白い研究を紹介します。
日本には、冬になると温泉に入ることで有名なサルがいます。
長野県にある「地獄谷野猿公苑」に暮らしているニホンザルです。
雪が降る寒い季節になると、サルたちは温泉に入って体を温めます。
その姿は「スノーモンキー」として世界的にも有名になりました。
見ていると、とても気持ちよさそうに見えますよね。

では、サルは本当にリラックスしているのでしょうか。
それとも、ただ暖かいから入っているだけなのでしょうか。
実は、この疑問を研究してきた科学者たちがいます。
日本の霊長類学者・河合雅雄をはじめとする研究者たちです。彼らの研究や、研究者たちの継続的な調査、地元での観察、さらには飼育・観光の影響などが重なって生まれた現象で、別名『温泉サル文化』とも呼ばれています。
研究では、温泉に入るサルと入らないサルの**ストレスホルモン(コルチゾール)**を測定しました。
コルチゾールは、ストレスが高いと増えるホルモンとして知られています。調べてみると、温泉に入ったサルは、入らないサルよりもコルチゾールの値が低くなることがわかりました。
つまり、温泉に入ることによってストレスが下がっている可能性があるのです。
これはとても興味深い結果です。
なぜなら、人間も同じように
- お風呂に入る
- 温泉に入る
- 体を温める
ことでリラックスするからです。
寒い日にお風呂に入ると、体だけでなく気持ちまで落ち着くことがありますよね。
どうやらこのような反応は、人間だけではなく、サルにも共通している可能性があるのです。
もちろん、人間とサルは同じではありません。
しかし、サルは人間に比較的近い動物であり、社会生活を送り、仲間関係を作りながら生活しています。
そのため、サルの研究から人間のストレスや感情の仕組みを考えるヒントが得られることがあります。
動物の研究は、人間の心を理解する手がかりになることがあるのです。
ところで、心理学ではサル以外の動物を使った研究も数多く行われてきました。
その中でも特に有名なのが、犬を使った学習の研究です。
次回は、心理学の歴史の中でもよく知られている
イワン・パブロフ
の犬の実験について紹介したいと思います。
