
今、現在の日本は昔とは違って、自然災害から命を守るための避難が後を絶たないですね。
最近では、地震、台風、津波等で避難される人々がたくさんいます。
避難所に自主的あるいは促されていく人も少なからずいらっしゃいます。
その時に、「ペットはどうするんだろ?」「知らない人とペットは生活ができるんだろうか・・・」と「人」以外のところで思うこともしばしばです。
そんな矢先、ニュースを見ていたところ、イオンモール熊本でまさかの爆発がありました(今のところは自然災害ではないかは不明)。その施設内にペットショップがあり、犬や猫が全頭無事であること、さらに猫カフェの猫たちも無事に保護されたという報道を知りました。
この知らせを聞いたとき、多くの動物好きの方が胸をなで下ろしたのではないでしょうか。
命が助かったことは本当に喜ばしいことです。しかし、心理学を学ぶ立場から考えると、もう一つ大切な視点があります。
それは、「動物たちの心」です。
災害は動物にも大きなストレスを与える
私たちは、大きな地震や災害を経験すると強い不安や恐怖を感じます。
実は犬や猫も同じように、突然の大きな揺れや物音、周囲の混乱、慣れない環境などによって大きなストレスを受けることがあります。
特にペットショップや猫カフェで暮らす動物たちは、
- 突然の大きな音
- ガラスや棚が揺れる状況
- いつもとは違う人の動き
- 避難や環境の変化
など、短時間に多くのストレス要因にさらされた可能性があります。
その結果、
- 食欲が落ちる
- 落ち着きがなくなる
- 隠れようとする
- 飼育スタッフから離れなくなる、あるいは逆に距離を置こうとする
といった行動の変化が見られることもあります。
「PTSD」ではなく「トラウマ反応」という考え方
「犬・猫もPTSDになるのでしょうか。」
そう疑問に思う方もいるかもしれません。
人では、強い出来事のあとに心身へ影響が続く状態としてPTSD(心的外傷後ストレス障害)が知られています。
一方、犬や猫でも災害や事故などをきっかけに、人のPTSDに似た反応が報告されています。しかし、動物については「PTSD」と断定するのではなく、「トラウマ反応」や「PTSD様症状」と表現されることが一般的です。
つまり、災害後に見られる行動の変化は、「怖い経験をしたことによる心身の反応」である可能性があります。
今回のイオンモール熊本の猫たちも、命は助かったものの、大きな恐怖やストレスを感じた可能性は十分に考えられます。
だからこそ、災害後には健康状態だけでなく、「心の回復」にも目を向けることが大切なのではないでしょうか。
(次回では、災害時に動物の心を支える「愛着」と「レジリエンス(回復力)」について考えていきます。)
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